ワーホリのレジュメはAIで作れる|そのまま貼れるプロンプト付き

オーストラリア

まず、僕が実際に配った1枚を見せます

構成は英語1枚で、上から順にこうなっていました。

About me / Work History / Availability / Language / Skill

職歴は渡豪前の日本のものだけです。
スターバックス、マクドナルド、GUの3つ。現地での職歴はまだゼロでした。

正直に書くと、出来のいい1枚ではありませんでした。

  • About me に I'm a good learner and grow soon と書いてある(grow soon は英語として崩れています)
  • Availability は Anytime you want. I'm ready to work already の一行だけ
  • Language の欄には English(fluently) ―― 盛りました

実際の僕は、文法だけ得意な典型的な日本の英語教育を受けた状態です。
ネイティブの会話は聞き取れませんでした。

この1枚を持って、店に直接配って回りました。
結果は直接持ち込みが約30件で返信3件ネット応募は100件以上出して返信ゼロです。
件数は僕の概算カウントなので、正確な数字ではありません。

→ ネット100件で返信0だった、ワーホリの仕事の探し方

ここから先は、この1枚をAIで作るならどうするか、という話です。

そのまま貼れるプロンプト

コピーして、[ ] を自分の情報で埋めて送ってください。
それだけでレジュメが出てきます。

オーストラリアの飲食店に応募するためのレジュメ(英文・A4 1枚)を作ってください。
あなたは現地の人気レストランの採用担当です。採用担当が読んで会いたくなる書き方にしてください。

## 応募先
- 業種/店の種類: [例 カフェ / レストラン / ファストフード]
- 応募ポジション: [例 barista / all rounder / kitchen hand / waiter]
- 都市: [例 メルボルン]

## 基本情報
- 氏名(ローマ字): [ ]
- メールアドレス: [ ]
- 電話番号: [現地の番号があればそれ。無ければ日本の番号と明記]
- 現在地: [例 Carlton, VIC / まだ日本にいる場合はその旨]

## 就労条件
- ビザの種類: [ ]
- ビザの有効期限: [ ]
- 働ける曜日と時間帯: [例 月木金土は終日、それ以外は15時以降]
- いつから働けるか: [例 今すぐ / ○月○日から]
- 交通手段: [例 公共交通機関 / 自転車 / 車あり]

## 職歴(新しい順。何個でも可)
1. 勤務先: [ ] / 期間: [ ] / ポジション: [ ]
   業務内容: [ ]
   補足: [店の規模、忙しさ、任されていた役割、表彰など。無ければ空欄]
2. 勤務先: [ ] / 期間: [ ] / ポジション: [ ]
   業務内容: [ ]
   補足: [ ]

## 学歴
- [学校名 / 学部 / 卒業年 or 在学中]

## 資格
- [RSA、バリスタ資格、運転免許、食品衛生など。無ければ「無し」]

## 言語
- 日本語: [ ]
- 英語: [自己評価を正直に。例「日常会話は可、聞き取りに不安あり」]
- その他: [ ]

## 強み
- [3〜5個。「元気」「素直」のような単語でOK。行動の形に翻訳してください]

## 守ってほしいこと
- 上に書いていない実績・数字・資格を勝手に足さないでください。
- 情報が足りない項目は、埋めずに「要記入」と分かる形で残してください。
- 英語力は僕が書いた自己評価どおりに書いてください。盛らないでください。
- 職歴の期間が重なっている場合は隠さず、掛け持ちだったと分かるように書いてください。
- 出力は A4 1枚に収まる HTML で。ブラウザからPDF書き出しできる形にしてください。

最後の「守ってほしいこと」を消さないでください。 ここが一番大事です。

AIは、情報が足りない欄を勝手に埋めます。
持っていない資格や、言っていない実績が混ざります。
それを面接で1問掘られたら終わりです。

先に禁止事項を伝えておくと、足りない部分は「要記入」で返ってきます。
埋めるべき穴が自分で見えるので、そのあとの作業も早くなります。

仕上がりを決めるのは、AIではなく埋め方

同じ指示文でも、[ ] の埋め方で出てくるものは変わります。
ここが結果を分けます。

「補足」欄を埋めると別物になる

業務内容だけを書くと、誰が書いても同じ英文になります。
「接客」「ドリンク作成」「レジ」と入れれば、その通りの文が返ってくるだけです。

効くのは補足欄です。

  • 土日は1日何人さばいていたか
  • 新人教育を任されていたか
  • 1人でクローズ作業をしていたか

こういう一行があると、そこだけで他の応募者と差が出ます。
数字は覚えている範囲でかまいません。

ただし盛らないでください。面接で1問掘られたら、それで終わります。

就労条件は具体的に書く

「いつでも働けます」は、何も言っていないのと同じです。

僕の実物のレジュメには Anytime you want としか書いてありませんでした。
今なら書きません。

曜日、時間帯、いつから働けるか、通勤手段。
ここまで渡すと、AIはそれをそのままレジュメの上部に置いてくれます。

なぜこの欄が重要なのかは、この記事の後半で実例と一緒に書きます。

英語力は正直に書いた方が、いいレジュメになる

これは逆に感じるかもしれません。

僕は実物のレジュメに English(fluently) と書きました。書類は通りました。
ただ、盛って得をするのはそこまでです。

「流暢」と書いてあれば、採用側は最初からカウンターに立たせます。
そこで聞き取れないと、その場で信用がなくなります。

一方で「日常会話はできるが、ネイティブの速さの聞き取りは苦手」と書いてあれば、店長は判断できます。
最初はキッチンやプレップに入れて、慣れたらカウンターに出そう、という組み立てです。

正直に書いた方が、採用側にとって使える情報になります。

オーストラリア政府の求職支援サイト Workforce Australia も、レジュメの提出前チェックリストに all the information is true and correct(すべての情報が真実で正確であること)を入れています。

出典: Workforce Australia「Write a resume」(2026年2月19日更新)

個人情報は空欄のまま作る

氏名、電話番号、メールアドレス、住所、ビザ番号。
これらは [ ] のままにして、出てきたあとに自分で書き込んでください。

理由は「AIが危険だから」ではありません。渡す必要がないからです。
そこが空欄でも、レジュメの構造も英文の質も一切変わりません。

実際、この記事で作ったAI版も、氏名の欄は空のまま完成しています。

なお、入力した内容がどう扱われるかは各サービスのポリシー次第で、内容も変わります。
気になる場合は、使うサービスの公式ページで確認してください。

ChatGPTでもGeminiでも同じように使える

上の指示文は、特定のAIに合わせて作ったものではありません。

ChatGPT、Gemini、Claude。どれに貼っても同じ構造で返ってきます。

特殊な機能を使っていないからです。
やっていることは「項目を決めて、禁止事項を先に伝える」だけです。

どのサービスを使うかで悩む時間より、[ ] を具体的に埋める時間の方が結果を変えます。
補足欄が空のまま最高性能のAIに投げても、平凡な英文が返ってくるだけです。

同じ内容でAIに作り直させたら、どこが変わったか

僕の実物と同じ職歴、同じ時期の条件で、AIに1枚作らせました。

念のため書いておきます。
このAI版は、この記事のために2026年8月に作ったものです。
2024年に配っていたのは、あくまで上の手書きの1枚です。

変わったのはこの6か所でした。

  手書きの実物(2024年) AIに作り直させた版
冒頭 About me 3行(文法ミスあり) Profile 4行
就労条件 記載なし 独立セクションで上部に配置
稼働可能 Anytime you want. I'm ready to work already 曜日・時間帯・開始時期を具体的に
英語欄 English(fluently) 正直な自己評価を数行で
掛け持ち 日付が重なったまま説明なし 両方のシフトを回していたと明記
強み 形容詞の羅列 行動の形に翻訳

一番大きかったのは、就労条件が独立したセクションとして上に来たことです。
実物にはこの欄そのものがありませんでした。

強みの翻訳も効きました。「元気」「素直」と並べても、採用側は判断できません。

「素直」は Takes feedback and applies it straight away(指摘をその場で反映する)に変わりました。
シフト中に何をする人なのか、が伝わる形です。

 

レジュメに必ず入れる項目

ここからは、AIに任せる前に自分が知っておく部分です。

オーストラリア政府の公式ガイドが挙げる5項目

Workforce Australia は、レジュメに次のセクションを持たせるよう書いています。

  1. personal details(氏名と連絡先)
  2. skills(スキル)
  3. work experience or employment history(職歴)
  4. education history, qualifications and relevant licences(学歴・資格・免許)
  5. contact details for referees(推薦者の連絡先)

長さについては about 2 pages、つまり2ページ程度としています。

日本語のワーホリ情報だと「1枚にまとめる」と書かれていることが多いです。
僕自身も1枚で配っていて、それで採用されました。
ただ、公式が言っているのは2ページ程度です。どちらが正解かを断定はできません。

そのほか、公式に書かれていることをいくつか。

  • 職歴は直近から順に書く
  • 無給の経験やボランティアも入れてかまわない
  • 職歴が少ない場合は、学歴を職歴より先に置いてもいい
  • 保存形式は DOCX か PDF

渡航直後で現地の職歴がゼロの人には、この順番の入れ替えが効きます。

無料のテンプレートも政府サイトで配布されています。

→ Job Jumpstart 公式テンプレート(オーストラリア政府)

資格欄には、公式がRSAを名指ししている

公式ガイドの資格・免許の例に、こう挙がっています。

drivers licence(運転免許)、first aid certificate(応急処置)、そして Responsible Service of Alcohol certificate
最後がRSAです。

オーストラリアで酒を提供する店で働くため必ず必要な資格で、有効期限も一緒に書くよう指定されています

僕もRSAは取っていました。取り方や費用は別の記事で書きます。

持っていない場合は、資格欄ごと消してください。
空欄の資格欄は「持っていない」を目立たせるだけです。

公式ガイドの5項目にも、日本の履歴書にも、この7つは入っていません。
つまり公式どおりに作っただけのレジュメには、現地の雇用主が最初に知りたい情報が入っていないことになります。

だから前半で「就労条件は具体的に書く」と書きました。
ビザ、稼働できる曜日と時間帯、通勤手段。
ここをレジュメの上部に置いておくと、この7項目のやり取りをまるごと省けます。

 

制度は変更される可能性があります。申請前に必ず内務省の公式サイトで最新情報を確認してください。

写真・年齢・性別を書かない理由

日本語の情報では「多民族国家で差別に敏感だから書かない」と説明されることが多い部分です。
制度の側から見ると、こうなっています。

まず、公式のレジュメガイドが挙げる項目に、写真・生年月日・年齢・性別は入っていません。
禁止と書いてあるのではなく、そもそも求められていません。

そのうえで、Fair Work Act には保護属性という考え方があります。
年齢、性別、婚姻状況、人種などがこれにあたります。

Fair Work Ombudsman の公式ページには、こう書かれています。

an employer can't take adverse action against an employee or a prospective employee for discriminatory reasons

prospective employee、つまりまだ雇われていない応募者も対象です。
そして adverse action の例に not hiring someone(採用しないこと)が明記されています。

公式ページに載っている例が、そのままカフェの話です。

経験豊富な57歳のバリスタが面接で年齢を聞かれ、「もっと若くてフレッシュな見た目がいい」という理由で不採用になった。
これは差別にあたる、とされています。

出典: Fair Work Ombudsman「Protection from discrimination at work」

写真を貼ったら違法、という話ではありません。
採用側がそもそも判断材料にできない情報なので、レジュメに面積を使う意味がない、という理解でいいと思います。


レジュメの英語は、ここまで見てきた通りAIが整えてくれます。
面接で喋るのは自分です。

僕は渡航前から今まで、2年ほどオンライン英会話(ネイティブキャンプ)を続けています。
渡航前、滞在中、帰国後もそのままです。

ただ、正直に書いておくと万能ではありません。
講師は日本人の発音に慣れているので、レッスンでうまく話せても、現地でそのまま通じるとは限りませんでした。
僕は現地でそれを痛感しました。

それでも、口を動かす習慣がないまま現地に着くのが一番きついです。
無料体験があるので、登録だけで終わらせず、1回レッスンを受けるところまでやってみてください。

※上のバナーからネイティブキャンプの公式サイトに移動します。料金は改定されるので、金額は必ず公式で確認してください。

効いた場面と、効かなかった場面はこちらに全部書いています。

→ 2年使って分かった、オンライン英会話の限界

まとめ

AIでレジュメを作るときに効くのは、この6つでした。

  1. 指示文に「書いていないことを足さない」を必ず入れる
  2. 個人情報は空欄のまま作って、あとから自分で書き込む
  3. 補足欄に、店の規模や任されていた役割を1行足す
  4. 就労条件は曜日・時間帯・開始時期・交通手段まで具体的に渡す
  5. 英語力は盛らない。正直に書いた方が採用側は使える
  6. 掛け持ちや期間の重なりは隠さず書く

公式ガイドが求めているのは、氏名と連絡先、スキル、職歴、学歴と資格、推薦者の連絡先の5つ。
長さは2ページ程度で、職歴は直近から順に。写真と年齢は求められていません。

そして、レジュメができたら次は配る作業です。
僕はネット応募100件超で返信ゼロ、直接持ち込み約30件で3件でした。

→ 直接持ち込みのやり方と、実際に聞かれたこと

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