僕がエージェント代と現地用の生活費として、渡航前にためた合計は約99万円でした。内訳は、渡航前に払った費用が約69万円、現地で使うための手持ちが約30万円です。
現地で45週働いて、給与明細に残った手取りはA$33,358(1AUD=96.49円で約322万円/2025年の年間平均レート)。
そして帰国したとき、手元に残っていたのは約80万円です。150万円くらい貯まる予定でした。
この記事では、その全部を数字で出します。エージェントの見積書、銀行の通帳、45週分の給与明細、年金の入金画面。手元にある証憑だけで、「ワーホリは100万円で行けるのか」を検算します。
僕の初期費用 約99万円と、約1年のバーガーチェーンのバイトで受け取った約322万円


先に数字だけ置いておきます。解説はこのあと1項目ずつやります。
僕の初期費用は、渡航前に払った費用(約69万円)+ 現地用に持っていった手持ち(約30万円)= 約99万円です。まずは渡航前に払った分の内訳から。
渡航前に払った額:約69万円
| 項目 | 金額 | 出典 |
|---|---|---|
| エージェント(スマ留)+語学学校4週間 | ¥429,900 | 見積書+通帳で支払い確認済み |
| 海外留学保険(6ヶ月) | 約¥130,000 | 記憶ベース |
| 航空券(片道) | 約¥65,000 | 記憶ベース |
| ワーホリビザ申請料 | AU$635(約¥63,557) | 見積書に印字された2024年4月時点の額 |
| 合計 | 約¥688,000 |
※ビザの円換算は1AUD=100.09円(2024年4月12日時点のTTM・MUFG)。見積書が作られた日のレートです。
ここは正直に分けておきます。
¥429,900は断定できます。 見積書に印字された額であり、通帳にも支払いの記録が残っています。申込金の¥50,000と、残りの¥379,900を送金した2件です。合わせて見積どおりの¥429,900でした。
保険の約13万円と航空券の約6万5千円は記憶ベースです。 証憑が残っていません。「そのくらいだった」という程度に受け取ってください。約69万円のうち、この2つで約19万5千円を占めます。
45週で受け取った額:手取りA,358
2024年11月から2025年9月まで、45週分の給与明細が手元にあります。週払いで、職種はCrew。勤務地はメルボルンです。
| 項目 | 金額(AUD) | 円換算の目安 |
|---|---|---|
| 総支給(Gross) | $39,246.00 | 約379万円 |
| PAYG源泉徴収(=毎回の給料から天引きされる所得税) | $5,888.00 | 約57万円 |
| 手取り(Net) | $33,358.00 | 約322万円 |
| Superannuation(=雇用主が別途積み立てる年金。後述) | $4,483.95 | 約43万円 |
| 週平均 総支給 | 約$872 | 約8.4万円 |
| 週平均 手取り | 約$741 | 約7.1万円 |
※円換算は1AUD=96.49円(2025年の年間平均TTM・MUFG)で計算した目安です。実際に手にする円は、両替した時期のレートで変わります(後述します)。
45枚の明細を合計した実額です。目安でも平均値でもありません。
この2つ――初期費用の約99万円と、受け取ったA$33,358――が、この記事の土台です。
たくさんのサイトに書かれている費用と、僕が経験したリアル

「オーストラリア ワーホリ 費用」で検索すると、上位は留学エージェントか比較メディアで占められています。個人の記録は見つけにくい状態です。
そして各社の数字は、だいたい「1年で200〜250万円」「初期費用100万円」で揃っています。
これは嘘ではありません。ただ、性質が違います。
各社が出しているのは目安・平均・計算値です。誰か個人の支出記録ではありません。僕が中身を確認した記事はどれも、収入を「時給×週の労働時間×稼働月数」で計算していて、そこから税金を引いていませんでした。
つまり読者が本当に知りたい「手取りでいくら残るのか」が、どこにも書かれていない。
| 各社が提示する数字 | 僕の実額 | |
|---|---|---|
| 数字の性質 | 目安・平均・計算値 | 見積書・通帳・給与明細45枚 |
| 渡航前費用 | 初期費用100万円 | 約69万円(うち¥429,900は証憑あり) |
| 収入 | 税引前の理論値 | 週平均 総支給A$872 / 手取りA$741 |
| 年間の手取り | 記載なし | A$33,358(45週) |
| 最終的に残った額 | 記載なし | 約80万円 |
「最終的に残ったのが約80万円だけ?」と思うかもしれません。先に正直に言っておくと、これは稼ぎが少なかったからではなく、終盤に気がゆるんで、遊びや贅沢でだいぶ使ってしまったからです。もっと残せた実感はあります。その顛末は、記事の最後で全部書きます。
もうひとつ気づいたことがあります。
更新日が最近になっているのに、中身の数字が数年前で止まっている記事があります。最低賃金や税率が古いままのものです。
サイト名を挙げて叩くつもりはないので、見分け方だけ書いておきます。オーストラリアの最低賃金は毎年7月1日に改定されます。 その年の7月以降に更新されたと書いてある記事なら、最新の最低賃金が入っているかを見れば、数字が生きているか死んでいるかは判別できます。2026年7月時点での最低賃金はAU$26.44です。
なお、僕が住んだのはメルボルンだけです。シドニーやパースの実額は持っていないので、この記事では都市別の比較はしません。
渡航前費用 約69万円の内訳 ― 6割はエージェントと語学学校
構成比にすると、こうなります。
| 項目 | 金額 | 比率 |
|---|---|---|
| エージェントパッケージ(語学学校含む) | ¥429,900 | 62.4% |
| 海外留学保険(6ヶ月) | 約¥130,000 | 18.9% |
| 航空券(片道) | 約¥65,000 | 9.4% |
| ビザ AU$635 | 約¥63,557 | 9.2% |
※1AUD=100.09円で換算(2024年4月12日時点のTTM・MUFG)。
6割がエージェントと語学学校です。
逆算すると、保険・航空券・ビザだけなら約26万円になります。ただし断っておくと、この26万円は計算であって、僕の実体験ではありません。 僕が実際に払ったのは69万円のほうです。エージェントを使わずに渡航した経験は持っていません。
それでも、削れる可能性がある費目がどこに集中しているかは、この分解で分かります。
エージェントのパッケージ ¥429,900 に含まれていたもの
見積書の記載そのままです。
- 授業料、入学金、教材費、滞在費
- 専任のカウンセリング
- 語学学校の選定と入学手続き
- シェアハウス、学生寮、ホームステイ先の紹介
- 海外保険の紹介
- 海外送金手数料
- オンライン英会話(6ヶ月分)と英語学習アプリ(6ヶ月分)
- シェアハウス4週間分の滞在費
内訳の金額はこうでした。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 語学学校4週間パッケージ | ¥329,000 |
| ホームステイ変更費用(¥19,000×4週・1泊2食付) | ¥76,000 |
| 空港送迎 片道(見積書に「片道は必須」と明記) | ¥21,000 |
| ビザ代行(使わず・自分で申請) | ¥0 |
| 消費税 | ¥3,900 |
僕は標準のシェアハウスからホームステイに変更したので、語学学校の4週間はホームステイで過ごしました。
見積書に「含まれていない」と書かれていたもの
ここが重要です。見積書にはこう明記されていました。
※航空券、保険、ビザ申請費用は含まれておりません
そして保険の欄には、こう書かれていました。
海外留学保険 概算 ¥202,720〜(別途加入必須)
語学学校のパッケージ本体が¥329,000なのに、保険の見積がその6割に相当していたわけです。僕は最終的に約13万円のもので加入しましたが、それでもパッケージの4割です。
しかも保険はエージェントに指定されたものに入りました。自分で比較して選んでいません。
エージェントを使うと手続きは楽になりますが、その分「自分で安いものを探す機会」は失われます。これはメリットとデメリットが裏表になっている部分で、パンフレットには書かれていません。
保険をどうするかは金額が大きいので、別の記事で詳しく扱います。
語学学校は自分で選べました
見積書の段階では学校名が「未定」でしたが、実際には自分で語学学校を選んで指定できました。 エージェントに任せると学校まで勝手に決められる、というわけではありません。ここは選びたい人にとってはメリットです。日本人が多めの語学学校から日本人少なめの学校まで詳しく教えてくれました。
エージェントに何をどこまで任せられるかは、別の記事で書きます。
ビザ申請料は、2年で3割上がっていました
僕の見積書に印字されていたワーキングホリデービザの申請料は AU$635 です。2024年4月時点の額でした。
2026年7月23日に内務省の公式サイトで確認したところ、現在はこうなっています。
| 金額 | |
|---|---|
| 1回目のWorking Holiday visa(subclass 417) | AUD840.00 |
| 2回目 | AUD1,000.00 |
| 3回目 | AUD1,000.00 |
出典: Working Holiday visa (subclass 417) – Department of Home Affairs(2026年7月23日確認)
AU$635 から AUD840 へ、約2年で32%の値上がりです。
僕がこの記事で一番言いたいのは、実はここかもしれません。費用の記事は、古いと役に立たないどころか害になります。 僕の69万円も2024年の数字です。あなたが行くときには変わっています。
滞在期間は12か月、年齢要件は18歳から30歳(一部の国は35歳)まで。1回目はオーストラリア国外からオンラインで申請します。ただし対象国や条件は変わりうるので、自分のパスポートの条件は必ず公式で確認してください。
なお、申請時には生活費と帰国便の資金を証明できることが求められます。必要額はここでは書きません。 僕の見積書に書かれていた金額と、現在公式に記載されている条件が一致しているか確認できなかったからです。金額を鵜呑みにせず、公式サイトで確認してください。
制度は変更される可能性があります。申請前に必ず内務省の公式サイトで最新情報を確認してください。
約一年の給与明細で見た、本当の収入

ある1週間の給料 口座に振り込まれたのは832.14AUD、約8万5000円 当時の大体のレートで。
ここからは稼いだ側の話です。
時給
| 期間 | 基本時給 |
|---|---|
| 2024年11月〜2025年7月6日 | 約2,470円(A$25.65) |
| 2025年7月7日〜 | 約2,560円(A$26.55) |
※円は1AUD=96.49円での目安。
明細に印字された確定値です。土曜と深夜には割増、日曜は1.5倍、祝日(クリスマスなどのイベント)は2.25倍になり、制服の洗濯手当もつきました(明細のSAT125・SUN150・PH225)。
有給が付いていました
これは想定外でした。明細には年次有給休暇の付与・消化・残高が一貫して記録されていて、辞めるときに未消化分が現金で支払われています(未消化有給 $599.59 と休暇加算 $104.91)。
実際には有給が貯まる雇用形態もあり、辞めるときに戻ってきます。
45週分の週収と時給の推移は、別の記事で全部出します。
最初の4ヶ月、金はほとんど入ってきません

この記事で一番読んでほしいのがここです。
僕の最初の3週間の手取りは、こうでした。
| 週 | 手取り |
|---|---|
| 1週目 | 約5.0万円(A$513.89) |
| 2週目 | 約3.8万円(A$389.72) |
| 3週目 | 約2.8万円(A$288.16) |
家賃も食費もかかる中で、この額です。渡航直後は、給料だけで生活するのは少し難しかったです。
僕は安いお米やパスタで節約していました。意外かもしれませんが、オーストラリアのスーパーのほうがお米を安く買えることもあります。セールのときは、日本米5kgがAU$15(当時のレートで約1,500円)で買えたこともありました。※これは僕が住んでいた当時の価格です。このあたりは別の記事で詳しく書きます。
仕事自体は、到着から約3週間で決まりました。店に直接レジュメを持ち込んで採用されています。周りを見ていると1週間で決まる人もいれば、なかなか決まらない人もいて、運の要素は大きいと感じました。仕事が見つからない間のつなぎとして、Uberなどの配達で稼ぐ人もいます(※登録・税金・ビザの就労条件に注意が必要なので、そこは別の記事で説明します)。
仕事の探し方と面接の中身は別の記事にします。
手持ちは30万円から10万円まで減りました
渡航時、僕が銀行口座に入れていたのは約30万円です。記憶ベースの数字ですが、これはおそらく少ない部類だと思います。
そして一番減ったとき、約10万円まで落ちました。20万円を取り崩しています。
足りはしました。でも残り10万円は、余裕がある状態とは言えません。仕事が決まるのがあと2週間遅れていたら、あるいは体調を崩していたら、資金は尽きていたはずです。
節約でやっていたのは自炊です。安い食材を選べば生活費はかなり抑えられます(後述します)。ただ、それは「稼げるまで耐える」ための手段であって、余裕があるという意味ではありません。
同じ金額でも、円にする時期で数十万円変わります
これは僕自身が後から気づいたことです。
「1年で〇〇万円稼げる」と円で書いてある記事は多いのですが、豪ドルを円にするレートは常に動いています。
三菱UFJ銀行の実績レート(TTM。銀行が公表するその日の為替レートの基準値です)を並べると、こうなります。
| 時点 | 1AUD |
|---|---|
| 2024年4月12日(僕が見積を取った日) | 100.09円 |
| 2024年10月31日(渡航した月) | 100.85円 |
| 2025年 年間平均 | 96.49円 |
| 2026年7月22日 | 114.33円 |
同じ A$33,358 の手取りが、96.49円なら約322万円、114.33円なら約381万円になります。60万円近い差です。
僕自身は、2025年10月頃にWiseを使って円に換えました。レートは1AUD=100円くらいだったと記憶しています。手数料がいくらだったかは記録が残っておらず、分かりません。
念のため書いておきますが、これは「持っておけばよかった」という話ではありません。 結果としてその後レートは上がりましたが、下がる可能性も同じだけありました。僕にそれを予測する能力はなかったし、今もありません。
言いたいのは1つだけです。円で書かれた「いくら稼げる」は、その記事が使っているレート次第で大きく変わる。 だから自分で見るときは、必ずレートと時点を確認してください。この記事でも、円を出すときは必ずレートを併記しています。
稼いだ豪ドルをどう日本へ持ち帰るかは、別の記事で書きます。
自分の明細で、制度の数字を答え合わせしてみました
制度の解説はどこにでもあるので、僕の明細で検算します。
所得税は15%でした
ワーキングホリデーで働く人(subclass 417 / 462)の税率は、ATOの公式サイトによると2024–25年度・2025–26年度ともこうなっています。
| 課税所得 | 税額 |
|---|---|
| 0 – $45,000(約434万円) | 1ドルにつき15セント(=15%) |
| $45,001 – $135,000 | $6,750 + $45,000超分に30セント |
※$45,000は1AUD=96.49円で約434万円。ワーホリの多くはこの範囲に収まるので、実質15%と考えて大きくは外れません。
出典: Tax rates – working holiday maker – ATO(2026年7月23日確認)
僕の明細で計算すると、$5,888.00 ÷ $39,246.00 = 15.003%。
年度をまたいでいますが、どちらの年度も課税所得は$45,000未満だったので、15%が一律で効いていた計算になります。制度どおりでした。
昇給は最低賃金の改定と一致していました
僕の時給は2025年7月に$25.65から$26.55へ上がりました。+3.51%です。
オーストラリアの最低賃金は毎年7月1日に改定されます。2026年7月1日からは全国最低賃金が時給$26.44(約3,020円)、週$1,004.90(約11.5万円)、アワード(業種別の最低賃金)は4.75%の引き上げです。
※円換算は1AUD=114.33円(2026年7月時点のTTM・MUFG)で計算した目安です。
出典: Minimum wages – Fair Work Ombudsman(2026年7月23日確認)
つまり僕の昇給は、自分の頑張りというより毎年7月に自動的に起きる改定でした。逆に言えば、渡航の時期によって時給のスタート地点が変わります。
現地で消えていったお金
稼いだ額の話をしたので、出ていった側も書きます。
家賃が一番大きい
僕が住んだのは2軒です。
| 1軒目 | 2軒目 | |
|---|---|---|
| 見つけた媒体 | 日豪プレス | |
| 家賃 | 週A$250 ≒ 約2.4万円/週(記憶) | 月A$925 ≒ 約8.9万円/月 + 光熱費 約A$60(約5,800円) |
| 入居 | 2024年11月 | 2025年5月 |
2軒目の条件はオーナーから届いたメッセージが残っているので、月A$925という額は確かです。1軒目の週A$250は記憶ベースです。
1軒目で引っかかったことが2つあります。
表示価格が最安条件の価格でした。 サイト上の表示は週A$180だったと記憶しているのですが、それは6か月分を一括前払いした場合の価格でした。1か月ごとに払うと週A$250です。
内見で失敗しました。 見に行ったときはとても綺麗だったのですが、実際に住んでみると普段はまったく違う状態でした。僕が行く前に片付けられていただけです。しかも僕は1軒しか内見していません。比較対象を持たずに決めたのが、そもそもの間違いでした。だから内見のときは、できるだけ住民と直接話すこと、そして焦って決めないことが大事です。
ボンド(保証金)を1軒目で全額失いました
1軒目のボンドはA$250。1ドルも戻ってきませんでした。
理由は単純で、退去の1か月前までに通知するという契約条項を、僕が知らなかったからです。契約書にはちゃんと書いてありました。読んでいなかったのは僕です。
2軒目はA$500で、こちらは退去後しばらく返ってきませんでしたが、交渉して回収できました。
契約書の中身とボンドを取り戻した経緯は、別記事で全部出します(準備中: au-share-bond)。
食費は「何を買うか」で全然違う
2024年12月14日にメルボルンのColesで撮った値札です。
| 商品 | 価格 |
|---|---|
| Colesブランドのパスタ 1袋 | A$1.00 ≒ 約100円 |
| 輸入ブランドのパスタ 500g | A$2.80 ≒ 約280円 |
| 辛ラーメン 5パック600g | A$8.00 ≒ 約800円 |
| バナナ(Lady Finger) | A$6.90/kg ≒ 約690円/kg |
同じパスタでも、プライベートブランドと輸入ブランドで2.8倍の差があります。一方でアジア食材は高く、インスタントラーメン5袋でA$8です。
「オーストラリアは物価が高い」とよく言われますが、正確には何を買うかで大きく変わります。日本の食材に頼ると食費は跳ね上がります。自炊で乗り切れたのは、安い食材を選んだからです。
※これは2024年12月時点の、メルボルン中心部の店舗の価格です。現在の相場ではありません。バナナはLady Fingerという品種の値札なので、一般的な品種とは価格が異なります。
帰国後の精算 ― 還付、年金、そして残った80万円
ここが、ほとんどの記事に書かれていない部分です。
タックスリターンで A,900 戻りました
タックスリターンは、オーストラリアの確定申告です。給料からは毎週あらかじめ多めに税金が天引き(源泉徴収)されていて、年に一度申告すると、払いすぎた分が戻ってきます。日本の年末調整の還付に近い仕組みです。
源泉徴収されていた$5,888.00に対して、還付は約A$2,900(1AUD=96.49円で約28万円)でした。記憶ベースの数字で、通知書は手元にありません。
そもそも「働くと年金がもらえる」ことを知らない人が多い
ここは、知らないと丸ごと損する話です。
オーストラリアで働くと、給料とは別に「スーパーアニュエーション(Super)」という年金が積み立てられます。日本の厚生年金のようなもので、雇用主が毎回、給料の12%前後を別口で払ってくれます。帰国してビザが切れると、この積み立て分を申請して受け取れます(これを DASP と言います)。
一番のポイントはここです。この制度を知らずに、申請せずに帰ってしまう人がいます。申請しなければ、1円も受け取れません。
そして、もう1つの現実。申請しても、全額は戻りません。 僕の実績がこれです。
| 金額 | |
|---|---|
| 雇用主が積み立ててくれた年金(Super) | 約43万円(A$4,483.95・明細で確定) |
| 実際に僕の口座に入った額 | 約10万円(A$1,019.08) |
| 手元に残った割合 | 22.7% |
入金は2025年10月27日、AustralianSuperから。銀行アプリの明細に残っているので、この数字は確かです。
約43万円も積み立てられたのに、手元に入ったのは約10万円。4分の1ちょっとです。 なぜか。ATOによると、ワーホリが年金を受け取るときの税率は65%(ワーホリ以外の一時滞在者は35%か45%)。ワーホリだけが突出して高い設定です。
出典: Departing Australia superannuation payment (DASP) – ATO(2026年7月23日確認)
「年金は返ってくる」は本当です。でも、戻るのは一部。「43万円まるまる戻る」と思っているとがっかりします。 それでも、知らずに申請せず捨てて帰るより、約10万円でも戻るほうがずっといい。まずは「そういう制度がある」と知るのが第一歩です。
※厳密には、65%課税だけでは僕の数字を説明しきれず、拠出額との間に約A$1,572の差があります(手数料などが引かれた可能性がありますが、確認できていないので断定はしません)。
年金の請求手続きは、別の記事で詳しく書きます。
現地で得た金の総額
| 項目 | 金額(円は目安) |
|---|---|
| 給与 手取り(45週) | 約322万円(A$33,358) |
| タックスリターン還付 | 約28万円(A$2,900・記憶) |
| 年金(DASP)入金 | 約10万円(A$1,019.08) |
| 合計 | 約360万円(A$37,277) |
※円は1AUD=96.49円(2025年の年間平均TTM)での換算目安。豪ドル側が明細で確定した実額です。
そして、残ったのは約80万円でした
150万円くらい貯まる予定でした。実際に残ったのは約80万円です。
理由ははっきりしています。最後のほうに、現地でできた恋人と過ごす時間にお金を使いました。それだけです。
事故でも詐欺でもありません。自分で選んで使いました。 そして正直に言うと、後悔はしていません。
ただ、これを書かずに「45週でA$33,358稼ぎました」だけを載せたら、それは嘘に近いと思います。稼げることと、残ることは別です。僕の場合、その差が70万円でした。
結論:100万円で行けます。ただし条件があります
最初の問いに戻ります。
| フェーズ | 金額 |
|---|---|
| 渡航前に払った | 約 ¥688,000 |
| 手持ちで持って行った | 約 ¥300,000(記憶) |
| 出発までの合計 | 約 ¥100万 |
| 現地で最も減ったとき | 約 ¥100,000(記憶) |
| 現地で得た総額 | 約 ¥360万円(A$37,277) |
| 帰国時に残った | 約 ¥800,000(予定は約¥1,500,000) |
約100万円を持って出て、約80万円を持って帰ってきました。
だから「100万円で行けます」は、僕の実例としては正しいです。ただし、成立していた条件を並べると、こうなります。
- 到着から約3週間で仕事が決まった
- 病気も怪我もしなかった
- 手持ちが10万円まで減っても持ちこたえた
- 家賃の安い部屋に住み、自炊した
このどれか1つが崩れていたら、100万円では足りませんでした。
これから行く人に言えることがあるとすれば、金額そのものより「最初の3〜4か月は収入がほぼ立たない」という前提で予算を組んでほしい、ということです。時給の高さは、そこを救ってくれません。
そしてもう1つ。貯めたいなら、貯める意志が要ります。 稼げる環境ではありました。それでも僕は予定の半分近くまで落としました。環境の問題ではなく、選択の問題です。
よくある質問
Q. 語学学校には行くべきですか?
僕は4週間行きました。行かない選択もできたと思います。ただ、渡航直後に生活の土台(滞在先、銀行口座、生活のリズム)を作る時間になったのは事実です。金額と目的が見合うかは人によります。ただし、そこでできた人脈は、オーストラリア生活を軌道に乗せるうえで大いに役に立つはずです。もちろん英語面でも、日本の英語教育とかなり違ったものを味わえます。別記事で詳しく解説します。
Q. エージェントは使うべきですか?
僕は使いました。渡航前の手続きは大きく楽になりました。一方で、費用の6割がそこに集中していて、保険も自分で選べませんでした。任せられる範囲と、任せると失うものを両方見てから判断してください。別記事で詳しく書きます。
Q. 帰りの航空券は?
僕が買ったのは片道です。帰国便は別途かかりました。「航空券6万5千円」という数字だけを見て予算を組むと、帰りの分が抜けます。ただし時期によって変動が激しく旅行で行ったときは4万円程度のチケットもありました。
Q. 何歳まで行けますか?
年齢要件は国籍によって異なります。自分のパスポートの条件を公式サイトで確認してください。
日本人だと18~30歳まで可能で31歳の誕生日を迎えるまでに申請すれば申請可能です。
制度・料金は変更されます。この記事の制度に関する記述は2026年7月23日時点で公式サイトを確認したものです。申請前に必ず内務省の公式サイト、税金についてはATOで最新情報を確認してください。
まとめ
払ったのは約69万円。見積書と通帳に残っています。
45週で受け取った手取りはA$33,358。明細45枚の合計です。
年金は拠出A$4,483.95に対して、戻ってきたのはA$1,019.08でした。
そして帰国時に残ったのは約80万円。予定は150万円でした。
数字は全部出しました。あとは、あなたが自分の条件で計算してみてください。
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